弁護士費用:不動産がある場合

弁護士費用:不動産がある場合

Q:遺産に不動産がある場合,どのように弁護士費用を計算するのでしょうか?

 

A:不動産の価値をもとに弁護士費用(着手金,報酬金)を計算していきます。また着手金については,分割でのお支払いで対応することもあります。

(※報酬金とは,獲得した際にいただく成功報酬のことです。)

 

不動産の価値を計算するには様々な方法があります。弁護士費用を算定するためには,時価の7割と言われる「固定資産税評価額」を基準にすることが一般的です。

 

【具体例】

  • ・さいたま市大宮区に評価額1000万円の土地と500万円の建物を所有している被相続人
  • ・相続人は2人
  • ・相続人である2人の間で「不動産は売却してお金に換えること」で意見が一致している

 

本来は不動産の固定資産評価額である1500万円を基準に弁護士費用を算定していきます。

しかしこのケースでは「不動産は売却する」と相続人間で合意し,遺産の範囲及び相続分について争いがないと言えます。そのため評価額の3分の1を基準に弁護士費用を計算していくことになります。

 

【不動産の弁護士費用の算定式】

着手金:(1500万円×1/3÷2人)×8パーセント=20万円(税抜)

報酬金:(1500万円×1/3÷2人)×16パーセント=40万円(税抜)

 

一方,下記のケースなどは評価額の3分の1とせず,評価額を基準に弁護士費用を算定することが多くなります。

 

  • ① 相続人間で不動産の評価に争いがある場合
  • ② 誰が不動産を取得するかなど,不動産の分割方法に争いがある場合
  • ③ 評価額がそれほど高額でない場合